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2025.10.22 HHKB Studioを購入しました
あんまりブログの更新ができておらず、申し訳ございません。
先日の飲み会で友人のK教授から「最近ブログ更新してないねぇ」と言われる始末です。
ネタがなくなると一気に筆が止まるのは自分の悪いクセですね……。
さて、急に気温が下がり、秋を通り越して冬の気配すら感じます。
うちの6年生(1期生)もいよいよ本腰を入れて国家試験対策に取り組んでおり、
教室内にもピリッとした緊張感が漂っています。
毎月のように模擬試験を実施しており、結果に一喜一憂している学生も多いです。
何しろ薬学部としては初の国家試験、過保護なくらいの支援体制を敷いていますが、
来年2月にどんな結果が出るかは未知数であり、楽しみでもあります。
今回は特に大きなニュースはないのですが、久々に“ガジェット話”を。
ついに、あの高級キーボード HHKB Studio(雪)(英語配列) を購入しました。

HHKB Studio(雪)を導入した理由
大学から支給されているデスクトップPCはWindows。
一方で、普段の研究や執筆はMacBook Proで行っています。
そのため、デスク上には Windows用キーボードとMac純正キーボードの2台 が常に鎮座していました。
正直、場所とって邪魔。
そこで思い切って、Bluetooth接続で両OSに対応するHHKB Studioを購入。
見た目もシンプルで省スペース。これでデスクがかなりすっきりしました。
実際に使ってみた感想
- Mac純正キーボードで使えていた Touch IDが使えない のは少し不便
- HHKB Studioに搭載されている マウス機能とジェスチャーパッド は今のところ未使用
- 打鍵感は非常に良い。打っていて心地よい
- ただし 独自のキー配列に慣れるまで時間がかかりそう
まとめ
HHKB Studioは確かに高価ですが、
使ってみると「入力する」という行為そのものが楽しくなるキーボードです。
2025.10.1 ELSD
ブログ更新ご無沙汰しております。
気がつけば10月、後期が始まりました。薬学基礎実習(3コマ連続×4日間)、有機化学Iと有機化学IVもスタートし、また慌ただしい日々が戻ってきました。
今年度で薬学部が完成年度を迎えることになり、来年度からは薬学部の科目数が整理される方向です。そのため、有機化学IVを担当するのは今年が最後になりそうです。他の私大と比べると授業負担は少ない方だと思います。薬学部だから?
新しいELSD検出器の導入
研究室の設備についても少し近況を。
数ヶ月前に、山善の中圧クロマトグラフに ELSD(蒸発光散乱検出器) を導入しました。
これまでUV検出器のみでは、UV吸収を持たない化合物の検出ができず、全フラクションについてTLCを打つ必要がありました。しかし、ELSDではUV吸収の有無に関係なく化合物を検出でき、自動で分取までしてくれます。そのためTLC確認が不要となり、作業効率は大幅に改善されました。

ただELSDは窒素ガスを大量に消費するため、ボンベの減りがかなり早いです。ただし幸いなことに、窒素はそれほど高価ではないので、普段使いでELSDを使用できるレベルだと思います。
2025.6.10 真空ポンプのオイル交換を簡単にするDIY
有機化学の研究室では、真空ポンプはほぼ必須の機器だと思います。
合成後の化合物を乾燥させるとき、残留溶媒を飛ばすために真空引きする工程は欠かせません。
この真空ポンプ、地味に厄介なのがオイルの定期交換です。
だんだんとオイルが汚れてくるので、通常は年に2回程度の交換が必要とされています。
学生が多い研究室なら「みんなで交代でやってね〜」で回せますが、
教員が一人でやるとなると、手間も時間もかかって非常に面倒です。
佐藤真空のオイルチェンジャーが廃盤に…
以前は、佐藤真空から「オイルチェンジャー」という便利なアイテムが販売されていたのですが、残念ながら廃盤になってしまいました。
「じゃあ、DIYで作るしかないな」と思い立ち、試してみたところ、
かなり快適にオイル交換ができるようになったので、その方法をご紹介します。
🧰 用意するもの
✅ 電ドルポンプ ミニ 六角軸
オイルを吸い上げるためのポンプです。
✅ ホース 透明 ビニール製(内径15mm/外径18mm)
ホースのサイズが非常に重要です。
- 内径15mm → 電ドルポンプとの接続に適合
- 外径18mm → 佐藤真空のオイル注入口にぴったりはまる
✅ ドライバドリル(お手持ちのもの or 安価な製品でOK)
普段使いの目的もあり、私は少し良いものを購入しましたが、
有線でも安価なものでも、オイル注入用なら問題ありません。
🛠️ 実際の使い方
真空ポンプのオイルは粘度が高いため、手作業で注入すると数十分かかることも珍しくありません。
ですが、この電動ポンプ+ホース+ドライバドリルの組み合わせを使えば、
わずか1分程度で注入が完了します。その様子がこちら。
📌 ポイントまとめ
- ホースの内径・外径のサイズが超重要(合わないと漏れたり、刺さらない)
- オイルの吸い上げ・注入ともに対応可能
- DIYだけど、十分実用レベルで快適
✨ 教員・技術スタッフにもおすすめ「できるだけ時間をかけたくない」「人手が足りない」
そんな現場には、ぜひこのDIYツールを導入してみてください。
一度使うと、「もう手動には戻れない」となるかもしれません。ただし、自己責任でお願いしますね。
2025.3.19 新年度に向けて!WEBサービスの取捨選択してみた
あと2週間で新年度!このタイミングで、毎年恒例の「WEBサービスの見直し」をやってみることにした。研究活動を効率化するために契約している有料サービス、値上がりもあるし、本当に必要なものだけ残したい。忘備録も兼ねて、どれを続けるか、どれを切るかを整理してみる。
絶対に継続するサービス
- 英辞郎 on the WEB Pro(年間4,950円・税込)
論文を書くときに欠かせない!専門用語の検索にも便利。
- ATOKパスポートプレミアム(年間7,920円・税込)
日本語入力の精度が高くて、文書作成がスムーズに。これがないと誤変換祭り。
- ChatGPT Plus(月額20ドル)
もはや秘書。研究のサポートや文章校正はもちろん、学生面談のボイスメモを文字起こししたり、Pythonプログラムを書いてもらったりと大活躍。
- Evernoteプレミアム(年間9,300円)
伝票やメモ、論文のスキャンデータを全部放り込める。情報整理には手放せない。
- Splashtop Personal(年間$16.99)
研究室のPCにリモートアクセスする必須ツール。出先でも機器を操作できるのが強み。
もういらないかも?解約予定のサービス
- Grammarly
ChatGPTがあれば十分かな?英文校正ツールとして活用していたけど、最近は使わなくなった。
迷い中のサービス
- DeepL Pro
翻訳精度は高いけど、ChatGPTの翻訳もかなり優秀になってきたし…。
ただし、DeepL Writeの日本語校正機能が意外と良さそうなので、継続するか悩み中。
新しく契約するかも?
- Typoless(月額2,200円)
朝日新聞社の日本語校正AI。誤字脱字チェックに使えそう。14日間の無料トライアルがあるので、試してみてから考える。
WEBサービスを選ぶときのポイント
ここ数年で、有料WEBサービスがめちゃくちゃ充実してきた。特にAI系のツールは、仕事の効率を大幅にアップさせてくれる。ただ、全部契約してたらコストもバカにならない。
取捨選択のポイントとしては、
- 時間の節約になるか?
- 他のツールで代用できるか?
- 値上げしてないか?
- 研究活動に直結する価値があるか?
このあたりを考えつつ、必要なものだけ残していくのが大事。皆さんも、新年度を迎える前に、契約中のサービスを見直してみてはいかがでしょうか?
