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2025.6.10 真空ポンプのオイル交換を簡単にするDIY
有機化学の研究室では、真空ポンプはほぼ必須の機器だと思います。
合成後の化合物を乾燥させるとき、残留溶媒を飛ばすために真空引きする工程は欠かせません。
この真空ポンプ、地味に厄介なのがオイルの定期交換です。
だんだんとオイルが汚れてくるので、通常は年に2回程度の交換が必要とされています。
学生が多い研究室なら「みんなで交代でやってね〜」で回せますが、
教員が一人でやるとなると、手間も時間もかかって非常に面倒です。
佐藤真空のオイルチェンジャーが廃盤に…
以前は、佐藤真空から「オイルチェンジャー」という便利なアイテムが販売されていたのですが、残念ながら廃盤になってしまいました。
「じゃあ、DIYで作るしかないな」と思い立ち、試してみたところ、
かなり快適にオイル交換ができるようになったので、その方法をご紹介します。
🧰 用意するもの
✅ 電ドルポンプ ミニ 六角軸
オイルを吸い上げるためのポンプです。
✅ ホース 透明 ビニール製(内径15mm/外径18mm)
ホースのサイズが非常に重要です。
- 内径15mm → 電ドルポンプとの接続に適合
- 外径18mm → 佐藤真空のオイル注入口にぴったりはまる
✅ ドライバドリル(お手持ちのもの or 安価な製品でOK)
普段使いの目的もあり、私は少し良いものを購入しましたが、
有線でも安価なものでも、オイル注入用なら問題ありません。
🛠️ 実際の使い方
真空ポンプのオイルは粘度が高いため、手作業で注入すると数十分かかることも珍しくありません。
ですが、この電動ポンプ+ホース+ドライバドリルの組み合わせを使えば、
わずか1分程度で注入が完了します。その様子がこちら。
📌 ポイントまとめ
- ホースの内径・外径のサイズが超重要(合わないと漏れたり、刺さらない)
- オイルの吸い上げ・注入ともに対応可能
- DIYだけど、十分実用レベルで快適
✨ 教員・技術スタッフにもおすすめ「できるだけ時間をかけたくない」「人手が足りない」
そんな現場には、ぜひこのDIYツールを導入してみてください。
一度使うと、「もう手動には戻れない」となるかもしれません。ただし、自己責任でお願いしますね。
2025.3.19 新年度に向けて!WEBサービスの取捨選択してみた
あと2週間で新年度!このタイミングで、毎年恒例の「WEBサービスの見直し」をやってみることにした。研究活動を効率化するために契約している有料サービス、値上がりもあるし、本当に必要なものだけ残したい。忘備録も兼ねて、どれを続けるか、どれを切るかを整理してみる。
絶対に継続するサービス
- 英辞郎 on the WEB Pro(年間4,950円・税込)
論文を書くときに欠かせない!専門用語の検索にも便利。
- ATOKパスポートプレミアム(年間7,920円・税込)
日本語入力の精度が高くて、文書作成がスムーズに。これがないと誤変換祭り。
- ChatGPT Plus(月額20ドル)
もはや秘書。研究のサポートや文章校正はもちろん、学生面談のボイスメモを文字起こししたり、Pythonプログラムを書いてもらったりと大活躍。
- Evernoteプレミアム(年間9,300円)
伝票やメモ、論文のスキャンデータを全部放り込める。情報整理には手放せない。
- Splashtop Personal(年間$16.99)
研究室のPCにリモートアクセスする必須ツール。出先でも機器を操作できるのが強み。
もういらないかも?解約予定のサービス
- Grammarly
ChatGPTがあれば十分かな?英文校正ツールとして活用していたけど、最近は使わなくなった。
迷い中のサービス
- DeepL Pro
翻訳精度は高いけど、ChatGPTの翻訳もかなり優秀になってきたし…。
ただし、DeepL Writeの日本語校正機能が意外と良さそうなので、継続するか悩み中。
新しく契約するかも?
- Typoless(月額2,200円)
朝日新聞社の日本語校正AI。誤字脱字チェックに使えそう。14日間の無料トライアルがあるので、試してみてから考える。
WEBサービスを選ぶときのポイント
ここ数年で、有料WEBサービスがめちゃくちゃ充実してきた。特にAI系のツールは、仕事の効率を大幅にアップさせてくれる。ただ、全部契約してたらコストもバカにならない。
取捨選択のポイントとしては、
- 時間の節約になるか?
- 他のツールで代用できるか?
- 値上げしてないか?
- 研究活動に直結する価値があるか?
このあたりを考えつつ、必要なものだけ残していくのが大事。皆さんも、新年度を迎える前に、契約中のサービスを見直してみてはいかがでしょうか?