研究室配属
本学では4年生になると研究室配属が行われ、そこから3年間卒業研究に取り組むことになります。私が所属している化学分野は、教授先生と私の二人体制で、配属人数は6名です。
本学は講座制ではなく大講座制をとっているため、教授先生と私はそれぞれ独立したPIとして研究を進めています。ただし教育や研究室運営については、化学分野として一体で行っています。
とはいえ、薬学部の卒業研究は理学部や工学部の研究室とは事情がかなり異なります。
4年生はまだ授業が多く、研究に充てられる時間は1日1~2コマ程度です。さらに5年生になると薬局実習と病院実習が半年間あり、その期間は研究室に来ることができません。6年生になると国家試験対策講義や補講が始まり、研究に集中できる時間は数ヶ月ほどになります。
そのため制度上は「3年間の特別研究(卒業研究)」となっていますが、実質的に研究に専念できる期間は1年にも満たないのが現状です。
有機系は人気がない?
有機系の研究室は、残念ながらあまり人気がありません。
理由はいくつかありますが、その一つは研究室に毎日来ることを原則としていることかもしれません。
ただし、いわゆるコアタイムは設けていませんし、休みも教員に一言伝えれば自由に取得できる仕組みにしています。土曜日や祝日は休みです。
他の研究室では「年間20日しか休みが取れない」といった話も聞くので、それと比べると決して厳しい環境ではないと思っています。
住めば都
このように人気のない有機系ですが、実際に配属された学生からは
「有機系に来て良かった」
と言われることが意外と多いのです。
研究室では有機化学の実験をしっかりやってもらいますし、分析機器なども積極的に触ってもらいます。
調剤薬局やドラッグストアへの就職を考えている学生からすると、「そこまでやる必要があるの?」と思われるかもしれません。しかし私は、研究職にも進める力を持った学生を育てたいと思っています。さらに、将来もし博士課程に進みたいと思ったときにも対応できるような教育をしているつもりです。
おそらく今年も有機系はそれほど人気が高くないと思います。それでも、どんな学生が配属されてくるのかは、毎年春先のちょっとした楽しみでもあります。
