面談記録を自動化するスクリプトとプロンプトを公開!
前回の記事
では、音声録音から面談記録を作成するまでの全体の流れをご紹介しました。
今回はその続編として、実際に使用しているPythonスクリプトと、ChatGPTに渡す**プロンプト(指示文)**を公開します!
💻 文字起こしスクリプト(Python)
以下は、音声ファイルを自動的に文字起こししてくれるPythonスクリプトです。
ファイル名を transcribe.py として保存してください(テキスト形式)。
import whisper
import sys
def transcribe_audio(audio_path):
model = whisper.load_model("large")
result = model.transcribe(audio_path, language="ja") # 日本語を明示
print(result["text"])
if __name__ == "__main__":
if len(sys.argv) != 2:
print("Usage: python transcribe.py <audio_file>")
sys.exit(1)
audio_file = sys.argv[1]
transcribe_audio(audio_file)
🛠️ スクリプトを自分の環境で実行するために、ChatGPTに教えてもらう
次に、transcribe.pyをChatGPTに読み込ませ、次のように話しかけてみてください:
「これはどういうスクリプト?」
「自分の環境で実行するための手順を丁寧に教えて」
すると、環境構築やPython仮想環境、必要なライブラリのインストール方法、実行コマンドなどを教えてくれます。環境に応じたアドバイスももらえるので安心です。
✍️ ChatGPTで面談記録に整形するプロンプト
Whisperで文字起こしが完了したら、ChatGPTに以下のプロンプトを入力して記録文に整形してもらいます。
あなたは大学教員です。成績下位学生の面談を行い、面談記録を残す必要があります。面談の内容を項目別にまとめて、面談記録を作成してください。
###面談記録
(ここに文字起こしの文章をペースト)
###条件
面談記録を項目別にまとめ、各項目を箇条書きにしない形にしてください。
学生の名前は***さん
項目の前に「・」を使用せずに記述すること。
だ、である調で記載すること。
このプロンプトをChatGPTに渡せば、自然な文章スタイルで読みやすい面談記録が自動生成されます。
✅ 最後は人間が確認を!
ChatGPTは非常に優秀ですが、人名や内容の認識ミスが稀にあるため、
最終確認は必ず人間が行うようにしましょう。
🎓 まとめ
この方法で、「録音 → 文字起こし → 面談記録整形」までを効率化かつ自動化できます。
忙しい教員の皆さんにこそ、このワークフローはおすすめです!
2025.4.18