新年早々、薬品管理の重要性について考える
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて、私は1月7日から社会復帰しました。ですが、復帰してすぐにちょっと考えさせられる出来事がありました。夕方、某大学の友人から「助けてほしい」という切実なメールが届いたのです。
友人の話によると、その大学では危険物の保管状況や薬品管理が非常にずさんな状態だとか。友人が改善を訴えても、事務方や上層部はあまり関心を示さず、なかなか動いてくれないとのことでした。そこで、「医療系大学ではどう管理しているのか教えてほしい」という依頼を受けました。
私が今の大学に着任した当初、薬品管理は各教員の裁量に任されている状態でした。しかし、危険物や薬品管理の重要性を訴え続けた結果、現在では 薬品管理システムIASO を導入しています。このシステムのおかげで、危険物の在庫や管理が一元化され、非常に効率的かつ安全な環境が整いました。
本学のIASOには6つの主要な薬品会社のカタログを導入しています。
• 関東化学(標準)
• 東京化成工業
• 富士フイルム和光純薬
• シグマアルドリッチ・メルク
• ナカライテスク
• キシダ化学
毎年、IASOのメンテナンスとカタログのアップデートを実施。法令が頻繁に変わるので、2年ですべてのカタログが最新になるようにしています。特に最近では がん原性物質 の管理が厳しくなり、大学全体でしっかり対応する必要性が増しています。こういった徹底した管理体制は、まだ多くの大学では実現していない印象です。
友人の大学に対して、IASO導入の見積書やノウハウなど、提供できる限りの情報を共有しました。ただ、メールだけでは細かい内容を伝えきれないため、急遽Zoom会議を開催。友人の大学の現状を詳しく聞いた上で、今後の改善のアプローチについてアドバイスをしました。
もちろん、すぐにすべてが解決するわけではありません。薬品管理の改善は、一歩ずつ地道に進めていくしかないのが現実です。でも、友人が粘り強く取り組むことで、必ず状況は良くなると信じています。うまくいくことを心から祈っています。
その他、いろいろな愚痴もあり、なかなか大変だなぁ(他人事!)と思った次第です。
偉そうなことを言いましたが、私の部屋には半年以上IASOに登録されていない薬品達が。。。。登録しないと管理出来ませんから!!
そういえば、大晦日にありがたく受け取った査読依頼がありました。これもそろそろ片付けなければ…!