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2024.11.28 高圧反応器の修理続編!安全弁とガス導入管の交換、コストとの闘い

前回、高圧反応器の安全弁からガスが漏れる問題についてお話ししました。その後、修理にかかる費用について見積をもらいました。これがまた驚くべき金額で…。今回はその話をシェアします!

安全弁の修理費用、聞いてびっくり

まず、安全弁を丸ごと交換する場合の費用が判明。1つあたりの金額が予想以上に高く、3本を変えると全部で20万円弱かかる計算になりました。これはさすがに厳しい…。

そこで、メーカーに相談してみたところ「中のシール部分だけを交換する方法もありますよ」とのアドバイスをもらいました。この方法なら、部品代が大幅に抑えられ、なんとか予算内で対応できそうです。まずはこの方法で様子を見ることにしました。これで直ればかなり助かります。ただし、納期は2ヶ月。。。すぐには納品されません。

ガス配管にもコストの壁が…

次に問題になったのが、ガスを入れる配管。1つのガス導入管のフェラルが壊れてしまいました。新品で購入すると1本あたり3諭吉。ぼったくりバーです。

ただ、幸いなことにSUS管とかの材料はもっているので、自作できそうです。フェラルや袋ナットなどの部品を購入し、私が組み立てれば大幅にコストを抑えられそうです。少し手間はかかりますが、こちらも予算削減のために挑戦してみる予定です。あと最近、フローのリアクターを作るために購入したバネ自作キットで、SUS管のくるくる巻きもいけそうです。

「部品交換、こんなに高いものなの?」

特殊な機材だから仕方ない部分もありますが、それにしても部品交換費用の高さには驚かされました。殿様商売ですね。いちいちメーカーのおすすめ通りに安全弁を交換していたら、無駄が多い気がします。今回はコストを抑える工夫を色々試してみようと思います。

また進展があれば共有しますのでお楽しみに!

2024.11.14 高圧反応器のメンテナンスに潜む落とし穴 ― 錆取り後のガス漏れ発生、その原因は?

ある日、実験用の高圧反応器(オートクレーブ)のメンテナンスでちょっとしたハプニングが発生しました。学生が「SUS製の反応器が錆びている」と報告してきたので、錆取りのために分解洗浄を実施。反応器を全て分解し、錆を除去した後は、洗剤「コンタミノンUS」を使って超音波洗浄機で入念に洗浄しました。

問題はその後。再度組み立ててガスを封入してみると、なんと5本中3本の反応器からガス漏れが発生してしまったのです。ナットを締め直し、パッキンの状態も確認しましたが改善せず…。調べた結果、ガス漏れの原因はどうやら安全弁部分(写真の赤丸部分)にあるようでした。

メーカーとも協力し原因を追求したところ、「安全弁を超音波洗浄機で洗浄したこと」がどうやら問題だった模様。金属製だから大丈夫と思い込みましたが、超音波洗浄の振動が安全弁に微細な影響を与えていた可能性があるとのことです。安全弁は分解できるため、改めて内部を確認してみますが、今後はこの経験を踏まえ、部品ごとに適切なメンテナンス方法を慎重に選ぶ必要があると感じました。

続報があり次第、皆さんに共有していきたいと思います。

2024.11.7 III期とIV期の間

今週と来週が5年生の実務実習III期とIV期の間となっています。一時的に大学に来ることになっており、3ヶ月ぶりに顔を合わせることになります。うちの大学としては初めての実務実習でしたが、みんな順調に実習を終えて充実した実習だったことがうかがえます。

さて、4年生にとってはCBT本試験が2ヶ月後となりました。授業の合間に実験をやってもらいましたが、やはり練習実験だけしかできませんでした。4年生の講義に加えて、CBT対策模試の補講など、思った以上に時間をそっちに取られてしまいます。それぞれの学生に研究テーマを与えていますが、その進捗は残念ながら0です。薬学部あるあるだと思いますが、想像以上に研究ができないというのが薬学部にきて分かりました。

研究のやり方を根本的に変えないといけないんですかね。。。それとも研究ができるところに移るのか。。。悩ましいところです。

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